マラソン中のエナジージェル、結局どれを選べばいいのか問題

マラソンをやっていると、みんな一度は思うはずです。

エナジージェル、多すぎない?
何飲めばいいの?

モルテン、アミノサウルス、メダリスト…。
さらに「パラチノース」とか「アミノ酸」とか言われても正直よくわからない。

なんとなく「良さそう」「見た目がかっこいい」「強くなれそう」で選んで、気づいたらレース中にお腹壊す、みたいなことも普通にあると思います。

私も何度かやりました。笑

なので今回は、いろいろ調べたり試してきた中で感じた「エナジージェルの違い」と「選び方」をまとめてみます。

※あくまで個人の経験ベースで書いています。私が調べた範囲内での内容なので、間違いなどあれば問い合わせフォームからご指摘くださいませ。

そもそもエナジージェルとは?何のために摂るのか

マラソン中の主なエネルギー源は「糖質」です。

ここでよく出てくるのが「グリコーゲン」という言葉なんですが、これは簡単にいうと、体の中に貯めてある糖質のストックのことです。

食事でとった糖質はそのまま使われるだけじゃなくて、一部は「グリコーゲン」という形で筋肉や肝臓に蓄えられます。

そして走っているときは、このグリコーゲンをエネルギーとして使っています。

ただ身体の中に貯められるストックには限りがあって、フルマラソンだと個人差がありますが、だいたい30km前後で底をついてくると言われています。

いわゆる「30kmの壁」ってやつですね。
エネルギーがなくなるから、30kmで足が動かなくなる。

それを防ぐために、走りながら外から糖質を補給するのがエナジージェルです。
つまりエナジージェルとは「ガス欠を防ぐための補給食」みたいなものです。

エナジージェルの種類

エナジージェルには明確な公式分類はありませんが、スポーツ栄養の観点では「役割」で整理するとわかりやすくなります。

※ここで紹介している「アミノ酸系」「パラチノース系」などは、あくまでわかりやすく分けているだけで、実際はどのジェルにもいろんな成分が入っています。
なのであくまで“どの働きがメインか”というイメージで見てもらうとわかりやすいです。

① 糖質系(即効エネルギー)

すぐにエネルギーになるタイプ。後半の失速対策に使いやすいが、摂りすぎると血糖値の上下が激しくなり、逆にパフォーマンスが落ちることもある。

主な商品

  • モルテン
  • KODA(旧SHOTZ)
  • メダリスト(一部)

特徴

  • 吸収が速い
  • すぐエネルギーになる
  • レース中に即効性あり

向いている人

  • レース後半で失速しやすい人
  • タイムを狙う人

注意点

  • 血糖値の乱高下が起きやすい
  • 摂りすぎるとお腹を壊すことも

② パラチノース系(持続エネルギー)

ゆっくり吸収されて、長くエネルギーが続くタイプ。ガス欠になりにくいが、即効性は弱め。

主な商品

  • ワラビート
  • シンシュウエナジー

特徴

  • 吸収がゆっくり
  • 血糖値が安定
  • 長時間エネルギーが持続

向いている人

  • 初マラソン・完走目的
  • エネルギー切れしやすい人
  • ウルトラや長時間運動

注意点

  • 即効性は弱い
  • 効いている感覚が少ない

③ アミノ酸系(疲労対策)

エネルギーというより「脚を守る」役割。後半のダメージ軽減に役立つが、これだけでエネルギーをまかなうには少し弱い。アミノ酸系のジェルにも糖質は含まれていますが、エネルギー補給の中心として使うというよりは、疲労対策としての役割が大きいと考えるとわかりやすいです。

主な商品

  • アミノサウルス
  • アミノバイタル

特徴

  • 筋肉の分解を抑える
  • 疲労軽減
  • 回復サポート

向いている人

  • 後半に脚が売り切れる人
  • 筋肉痛が出やすい人

注意点

  • エネルギー補給としては弱い→ 糖質と併用が必要

④ カフェイン系(ブースト)

後半の集中力や粘りを引き上げるタイプ。ラストスパート向きだが、合わない人は注意。

代表的な商品

  • モルテン Gel100 CAF100
  • メダリスト カフェインシリーズ

特徴

  • 集中力UP
  • 疲労感の軽減
  • ラストスパート向き

注意点

  • 胃が弱い人は注意
  • 摂りすぎ注意

⑤ 甘酒(ナチュラル補給)

こちらは少し変わり種ですが、個人的におすすめしたいのが甘酒です。エネルギー補給という意味では、ジェルとかなり近い役割を持っています。ここは完全に好みなんですが、私は甘酒が好きなのでよく飲んでます。

甘酒は栄養があってブドウ糖も入ってるので、エネルギー補給としてもかなり優秀なんですよね。身体にやさしいが、パッケージが大きいものが多いので、レース中の携帯性にはやや難あり。

特徴

  • ブドウ糖が豊富
  • ビタミン・アミノ酸を含む
  • 「飲む点滴」と呼ばれる栄養価

向いている人

  • ナチュラル志向
  • 人工的な甘さが苦手
  • 胃腸が弱い人

注意点

  • 持ち運びにくい
  • 商品によって飲みやすさに差

ちなみに私が好きなのは「keep on mile」さんお甘酒です。
期間限定で色々な味があって飲みやすいです。最近は小さめサイズも発売され、より携帯しやすくなりました。

フルマラソンよりも、トレランだったりウルトラだったり、長い時間走るレースに向いてるかもしれません。あと登山にも持っていきます。

ジェルと補食(羊羹とか)って何が違うの?

マラソン大会のエイドでは、ご当地の食べ物とか羊羹とかあんパン出てきますよね。
このエイドが楽しみで走っている人も多いはず。
大会によっては背中のリュックにエイドの補食を入れている人も。

あれもエネルギーになるんですが、ジェルとはちょっと違います。

ジェル補食
目的効率的補給満足感・楽しみ
吸収速いやや遅い
消化軽い重い
携帯性

ジェルは「走りながら効率よく吸収するため」に作られているのに対し、補食は「食べて満足するもの」に近いです。

なのでタイムを狙うならジェル中心、ファンランなら補食を楽しみながらエネルギー補給、という感じでしょうか。

私は補食を食べて走るとお腹が痛くなりやすいので、タイムを狙っているレースでは補食はほとんど食べないです。ファンランの場合は全力でエイドを楽しみます。

ウルトラマラソンとか長距離レースになると補食でエネルギーを取らないと最後まで走れなかったりしますよね。その場合は事前に「食べながら走る」練習なんかもしています。

自分に合うジェルの見つけ方

ここが一番大事です。
正直、どのジェルが一番良いのかは人によって違います。
どれだけ成分が良くても、「飲めない」「気持ち悪い」「自分の体質には合わない」となったら意味がありません。
だから私は「味・飲みやすさ・体との相性」この3つで選ぶのがいいと思っています。

この3つを試すために、日頃からロング走の時に気になるエナジージェルを試してみることをお勧めします。レースの本番でいきなり飲んだことのないジェルを飲むのは結構ギャンブルです。

でもレース前のエキスポで、売り場担当の方が色々ジェル勧めてくるんですよねー。
わかる!つい買っちゃう!
でも、レース前日に買った新しいジェルは、本番では使わず、次のレースに向けての練習時に使ってます。ジェルってクセが強い味が多いので。笑

普段の練習時に色々試してみて、「これならいけるな」っていうものを自分で見つけるのが一番です。

私も日々自分に合うジェルを探しています。

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