私の失敗体験から学ぶ、初めてのフルマラソンを完走するための8つのポイント

私の初めてのフルマラソン体験記

私の初めてのフルマラソンの記録です。ちょっと長くなるので読むのが面倒な方は、次の「私の失敗から学んだ、初めてのフルマラソンで完走するポイント」から読んでください。

私が初めてフルマラソンを走ったのは、2019年の10月でした。
それまでは同年の4月に地元で行われたハーフマラソンの5kmの部に出場し、見事?完走したという記録がありましたが、フルマラソンは初めて。
この頃はスポーツジムに通っており、仕事終わりに週に2日くらいトレッドミルで5kmほど走るという生活でした。

そんな私がなぜフルマラソンに挑戦しようと思ったのか、、
それは単純に「友人がフルマラソンを走ったから」です。
なんとなく楽しそうだなーという軽い気持ちで私も出場しよう!と思ったのでした。

普段はスポーツジムでのトレッドミル生活でしたが、休日になると、たまに外を走ることもありました。
いや、外と言ってもランナーの足に負担がかからないよう整備された公園のランニングコース。
しかも連続して走れる距離は10kmほど。
10kmを超えると右膝が痛み出してくる。
そう、私はガラスの右膝を持っていたのです。

そんな状態で初めてのフルマラソンに参加。
結果は、、

30km地点で制限時間の関門に引っかかってしまい、強制終了。
バスに乗ってフィニッシュ地点に送還されました。
完走できなかったのです。

20kmくらいまではかなりゆっくりペースですが、一応走れていた気はします。
ガラスの右膝は10kmほどでいつも通り痛くなったのですが、走りながら痛みが軽減される走り方を習得していたので、なんとか走れました。
でも20kmを過ぎたくらいから、右膝以外にも股関節が痛くなってきて、、
20kmすぎくらいからはずっと歩いていたと思います。

マラソン当日の天気もかなり酷かったんですよね。
20kmすぎで雨が降ってきて全身すぶ濡れに。

もちろんレインウエアなんて持っていません。
ずぶ濡れで体が冷えてきて、体が硬くなってきたのかだんだん股関節も動かなくなってきて歩くのも辛い状況に。
メンタルはボロボロですよね。もうゴールする気なんてないです。
「私は高いお金を払ってまでなぜこんな辛い体験をしているのだろう・・」と考えていました。
次の関門で終了しようと決め(決めたというか時間制限に間に合わなかった)、なんとか次の関門までは歩くことにしました。

そして関門でバスに乗り、運営スタッフさんから毛布を渡されます。
冷えた体に毛布が暖かかったなぁ。
この時はゴールできなかった悔しさよりも、もう走らなくて良いという安堵感でいっぱいでした。

そのままバスでフィニッシュ地点へ送ってもらい、足を引きづりながら家に帰りました。
しばらくはまともに歩けなかったです。
これが私の初マラソンの記憶です。
私が出場した大会は制限時間も7時間あり、完走率も95%くらいはあったと思います。
そんな完走率が高い大会で、まだ30代だった私は見事に完走できなかったのです。

初めてフルマラソンを完走できたのは、その2年後である2021年の同じ大会(前年はコロナで大会自体開かれませんでした。)
完走?ではなく完歩でしたが、なんとか06:27:08というタイムでゴールできました!
この時は本当に嬉しかったなぁ。
もちろん、この時もしばらくは歩けませんでしたが。

私の失敗から学んだ、初めてのフルマラソンで完走する8つのポイント

私の初フルマラソンの失敗経験から、初めてフルマラソンに挑む際のポイントをまとめてみたいと思います。

ランニングだけではなく、ウォーキングで足腰を鍛える

初めてのフルマラソンで最後まで歩かずにゴールするというのはかなり難しいです。もちろん、しっかりと走り込みの練習をされてきた方は別ですが。

実際に走るとわかるのですが、ペースが遅いグループでは20kmくらいからかなりの人数の方が歩いています。
30kmを越えるとほとんど走っている人がいない状態に。
みんな、歩いてゴールを目指します。

ですので、「私なんて全然走れない!」という方は、走る練習と同時に歩く練習も取り入れてみてはいかがでしょうか。
例えば足が疲れていつも30分しか走れない方は、30分のランニングの後1時間のウォーキングなどを取り入れてみると、練習量が大幅に増えます。
ウォーキングも立派な練習です。歩くことで足腰を鍛えましょう!

外を走ることに慣れる

これは私のことですが、ずっとスポーツジムのトレッドミルで練習をしていました。
ランニング初心者にとって、外を走るって結構ハードル高いですよね。
日焼け止めも塗らなきゃいけないし、喉が渇いた時のお水はどうするの?とか。
仕事終わりでくらい時は走るのも怖いし。
色々考えることが多いです。

しかし実際に走るとわかりますが、トレッドミルで走るのと外のロードを走ることは全然違います。
トレッドミルは室内なので風も吹かないし、気温も快適。道も平坦。
しかし実際のマラソンコースは風も吹くし、天候が悪いと雨も降る。上り坂も下り坂もある。

実際に走るとわかりますが、走る感覚が全然違います。
外を走るためには、より足の筋力が必要なのです。

とはいえ家の近くを走るのって結構恥ずかしいですよね。
ご近所さんに見られる可能性もあるし。
なので、あまり外を走り慣れていない方は、まずは大きなスポーツ公園のランニングコースなど、しっかりと整備された周回コースを走ってみてはいかがでしょうか?
ネットで調べれば、近所にあるスポーツ公園を教えてくれます!
そのような設備が整った公園であれば自動販売機もありますし、駐車場があれば車に水分や補食を置いておくこともできます。

痛みが出る箇所はサポーターなどを用意しておく

私は「ガラスの右膝」を持っていると書きましたが、初めてフルマラソンを完走した時は右膝にサポーターをしていきました。
私は右膝の外側が痛くなっていたのですが、右膝の痛みをなんとか治せないかと思い色々調べたところ、ちょうど良いサポーターが見つかったので、こちらを購入しつけて走ったところ、最後までなんとか右膝が持ってくれたのです。

このように、いつも痛む場所がわかっていれば、サポーターなどを使って痛みを軽減できる場合があります。
痛む箇所によって様々なサポーターがありますので、ぜひ自分に合ったサポーターを探してみてください。

↓↓右膝の外側が痛くて私が購入したサポーターはこちら

ちなみに現在はもう右膝が痛むことはありません。
初のフルマラソン完走後、ランニングクラブに入り本格的に走り込みを始めることになったのですが、ランニングクラブに入り、走り込むことで右膝の痛みは解消されてきました。多分、足の筋力がついたからだと思います。

ランニング用のスマートウォッチ、もしくはスマホアプリを用意する

自分がどれだけの速さでどれだけ走ったかを記録するために、ランニング用のスマートウォッチを用意したり、ランニング用のスマホアプリを用意しましょう。

フルマラソンには関門があり、制限時間内にその関門まで辿り着けないとそこで強制終了となります(初めての私が30kmで強制終了となったように、、、)。
そこで普段から自分がどのくらいのスピードで走っているのか把握しておきましょう。
スマートウォッチをしながら走ると、自分の1kmあたりのペースを把握することが可能です。
関門に引っかからないためにも、「このペースで行くと関門まであと〇〇分かかる」などを計算していく必要があります。

また完走の目標タイムがある方も、目標タイムでゴールするために自分がどれくらいのペースで走る必要があるのかを把握するためにスマートウォッチは必須です。

ちなみにとりあえず完走したいだけだから、スマートウォッチはまだ必要ないかな〜という方はスマホアプリで計測することも可能です。
TATTAなどのスマホアプリを携帯しながら走ると、自分のペースをちゃんと記録してくれます。
自分がどれくらいのスピードでどれだけ走れるかを把握しておくことはとても重要です。

マラソン前に長距離を走って(歩いて)おく

よく「フルマラソンの大会の1ヶ月前くらいに30km走をしておいた方が良い」と言われます。
30km走をする意味ですが「脚力の向上のため」「足にかかるストレス耐性を高めるため」と言われていますが、初めて走る方の場合、まずは「長時間動き続けることに身体を慣らす」ことが重要かと思います。

フルマラソンの制限時間は6〜7時間が多いです。
初心者の方は、制限時間ギリギリまで目一杯使ってゴールする方が多いですが、まず普段の生活で6〜7時間動き続けることをしているでしょうか?
外仕事の方ならあるかもしれませんが、普段からずっと動き続ける生活の方はあまりいないかもしれません。

そのため、休日などを利用し歩いてもいいので30km(もしくは6〜7時間)動き続けることをされてみてはいかがでしょう。
天気のいい日であれば家族や友人などを誘って一緒にウォーキングをしてみるなんて健康的でいいかもしれませんね。

スポーツジェルなどの補食を持っていく

フルマラソンを走り切ると、2000kcal程度消費すると言われています。
走ってる途中でエネルギー切れにならないためにも、エネルギーを補給しながら走る必要があります。

マラソン大会は長い道中「エイド」と呼ばれる給水所があります。
エイドでは水やスポーツドリンクのほかに、塩タブレットやチョコレート、さらにはご当地の特産品を使ったちょっとした軽食も用意されています。

しかしマラソンあるあるなのですが、ペースが早いランナーに美味しいものは食べられてしまい、ペースが遅いランナーがエイドに到着することにはほとんど残っていない場合も多くあります。
塩タブレットやチョコや飴などは残っているかもですが、エネルギーになりそうな食べ物は完売している事もよくあります。

ペースが遅いランナーの方がより長時間走らなければいけないのに、エネルギーを途中で補給できないのは辛いですよね。というわけで、エイドで食べるものがなくなった場合を考慮して、携帯できるエネルギージェルなどを持っていくのがおすすめです。

エネルギージェルはたくさんのたくさんの種類があります。
味もさまざまなので、本番前に一度摂取してみると良いでしょう。
めちゃくちゃ味が濃いジェルも結構あります。

アミノバイタルなどはドラッグストアなどでも購入できますし、味も大衆向けなのでおすすめです。私もよく購入します。

ちなみにジェルなどの補食を携帯する場合、ポケットが浅いタイプのランニングパンツに入れておくと、途中で落としてしまう場合があります。
ランニング用のウエストポーチをつけて走ったり、または下記のようなマルチポケットがついているランニングパンツなどで走るなど、ジェルを携帯する場合、どこに入れておくかも考えておく必要があります。

天気が悪い場合の対策も考える

マラソンは雨天決行です。
私の初めてのフルマラソンは雨がとってもひどかったです。

早い方や慣れている方は、雨がひどくてもそのまま走っていく人が多いですが、初心者の方などで完走までに時間がかかる場合はレインウエアを持っていくと良いかと思います。マラソン大会は10月〜3月あたりの寒い時期の開催が多いので、濡れた体で長時間いると、体が冷えて低体温症などになる可能性もあります。

またマラソン当日朝から雨が降っている場合は、100円均一のレインコートを羽織っている方が多いですね。走り出すと脱ぐ人も多いです。

マラソン用に小さくポケットに携帯できるレインウエアも売っておりますので、天気が悪そうな場合は携帯用レインウエアを準備するのも良いと思います。

地元の練習会などを積極的に参加する

マラソン大会に向けての練習会など、頻繁に開催されています。
完走目標時間に合わせてのペーサーがついている練習会などもあります。
同じくらいの走力の方と一緒にグループで走る場合が多いので、大勢で一緒に走る感覚も養えます。

私の経験上、一人で走るより走力が同じくらいの誰かの後ろについて走ることのほうが楽です。何も考えなくて良いので。
その点ペーサーがいる練習会はただペーサーについて走るだけでOKなので、いつもよりも早く長く走れたりします。

フルマラソン本番前に、このような練習会に参加してみるのはおすすめです。

以上、実際に初めてのフルマラソンを完走できずに終わった私が思う、初マラソン完走のポイントでした。
読んでいただきありがとうございます!
これから初マラソンを迎えられる方、無事完走出来ることを祈っております。

この記事を書いた人